お知らせ
八千代ポートリー
【国内鶏卵事業初】LIMEX Sheetを基材に使用したラベルのたまご商品を展開
2023年9月1日 プレスリリース
~品質を担保しつつ、地球環境保全に役立つ製品を販売したいという想いから実現~
株式会社八千代ポートリー
2023年9月1日(金)
現在の本社所在地である神奈川県横浜市で養鶏業をはじめて今年で94年目(創業1929年)を迎え、首都圏を中心に卵の生産~販売までを手掛ける株式会社八千代ポートリー(本社:神奈川県横浜市港南区 代表取締役:笠原 政利、以下八千代ポートリー)は、環境配慮型の素材開発及び製品の製造、販売、資源循環を促進する事業等を行う株式会社TBM(本社:東京都千代田区 代表取締役CEO:山崎 敦義、以下TBM)が開発した石灰石を主原料とするラベル「LIMEX Sheet」80μmをラベル基材に使用したNB商品『食菜卵』を発売いたします。
ラベルの印刷は、シール・ラベル、フィルム製品、紙器パッケージ、販促ツールまでをワンストップで製造する大阪シーリング印刷株式会社(本社:大阪府大阪市天王寺区 代表取締役社長:松口 正、以下OSP)が実施いたします。
LIMEXとは
TBMの独自の技術により石灰石を主原料とした新素材で、炭酸カルシウム等の無機物を50%以上含む、無機フィラー分散系の複合素材となります。
期待される効果として以下1~3が期待できます。
- 1.石油や水や森林など、天然資源の保全
- 2.温室効果ガスの抑制
- 3.素材を入れ替えるだけで、既存設備を活用したグローバル展開
LIMEX Sheetの特徴
LIMEX Sheetは、溶融状態の複合体であるLIMEXをTダイから押し出し、シート状に成形したのち、延伸加工によってシート内部に白さや軽さを生み出す空孔構造を形成しながら製造します。
LIMEX Sheetを製造しているTBMの白石工場と多賀城工場は、実質「100%再生可能エネルギー」「CO2排出係数ゼロ」の電力を使用しています。
ラベル用途として一般的に用いられるPP(ポリプロピレン)やPET(ポリエチレンテレフタレート)シートなどの合成紙と比べ、LIMEXは石灰石を主原料としているため、石油由来プラスチックの使用量を削減し、CO2を含む温室効果ガスの排出を抑えられます。原料に木材パルプを一切使用せず、製造時にも水をほとんど使用しないことから、水や森林資源の保全にも貢献できます。
LIMEX Sheetを基材に使用したラベルによるCO2の削減量について
現在出荷している食菜卵全量がLIMEXラベルに切り替わると:年間約9.2tの削減効果見込み(※1)
※1 1 2022年の八千代ポートリーの販売実績に基づくTBMによる環境負荷の算定(原材料調達・シート製造・処分工程を対象とするライフサイクルアセスメント)より。参考値であり保証値ではありません。製造条件によって変動の可能性があります。
<CO2 1tについて>
スギの木約71本が1年間に吸収するCO2の量
家族4人で東京-長崎を往復した時の排出量に相当
日本人1 人あたりの年間CO2排出量の約半分
25mプールひとつ分の体積
※株式会社ウェイストボックス HPより引用 https://wastebox.net/info/faq/p1631/
開発の背景
脱プラスチックの機運が高まっている中、八千代ポートリーとしてSDGsを中心とした環境課題の解決に取り組むにあたり、今回の粘着ラベル用基材としてのLIMEX Sheetは大きな相関性、貢献が期待できるとして、NB商品『食菜卵』でのラベル使用が実現しました。
エシカル消費
LIMEX Sheetを基材に使用したラベルを導入することで、環境保全を意識した企業姿勢のアピールへ繋がると同時に、エシカル消費(倫理的な)を意識した生活者に対して購買行動にも繋がります。
『食菜卵』は1994年の販売開始から、来年で30年目を迎える八千代ポートリーの看板商品です。今回のタイミングを機に、現在使用中の上貼りラベルの基材(ベースのフィルム材)を合成紙からLIMEX Sheetに変更し、プラスチック削減、CO2の削減、環境課題への解決に取り組んで参ります。